坐骨神経痛（ざこつしんけいつう）について

　坐骨神経と言われているのは、腰椎の４・５番目と仙椎の神経から出ており、梨状筋の下で大坐骨孔という穴を通り太ももの裏側から下肢に向かっている末梢神経となります。坐骨神経の中では最も太く長い末梢神経になり、腰から足の爪の先まで伸びています。この神経が色々な原因により圧迫されるといわゆる坐骨神経痛という症状が出てきます。

　まず最初に、坐骨神経痛というのは、正式な病名ではなく、頭痛や腹痛と同じ症状を表す症状名になります。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　読坐骨神経痛を引き起こす原因となるものには、以下のものがあります。

• 腰椎の椎間関節症
• 腰椎椎間板ヘルニア
• 腰椎分離症
• 腰椎すべり症
• 脊柱管狭窄症
• 梨状筋症候群​

​　などがあります。比較的、治しやすいのは梨状筋症候群です。　その他は理学療法や、薬物療法、手術などで症状を緩和させるのには、比較的時間はかかります。

　主な症状としては、

• 臀部（おしり）や下肢へのしびれ、痛み、焼けるような灼熱感がある。
• 同じ姿勢でいるのが辛い、困難。
• 腰の曲げ伸ばしや、押してみたりすると下肢への痛みが強くなる。
• 間欠性跛行（しばらく歩くと足に痛みやしびれを生じ、歩けなくなる。少し休むとまた歩けるようになる）

　特に間欠性跛行は、１００～２００メートル歩くと、痛くて歩けなくなり休むと回復する症状が続くようなら整形外科の受診をお勧めします。脊柱管狭窄症の場合があります。

　坐骨神経痛の治療は、前記されているように痛みに対する対症療法になります。　整形外科でしたら症状が軽い場合は、湿布と痛み止めの処方、重症の方は、ブロック注射や手術が対象となります。　接骨院の場合でしたら、電気療法、温罨法（温める）手技療法（マッサージ・矯正）となります。　基本的に、梨状筋症候群以外は、長年の無理がたたって、骨や組織が変形したものなので、元通りに戻ることはありませんが、治療により症状を緩和する事が出来ます。　諦めずに、長い目でご自分の身体を労わっていきましょう。　　

 当院では、オステオパシーの施術で、坐骨神経痛を９０％以上、改善させています。